エルフUT キャンピングカーDIY計画①

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エルフUT日記で触れた通り、こいつ2人乗りなんですよねぇ。
メインのファミリーカーだったハイエースの代わりにお迎えしたにもかかわらず、です。
構造変更でどうにかなると簡単に考えていましたがいろいろクリアしなきゃいけない問題がある模様。

ネットでもいろいろ検索して情報収集していましたが、やはり陸運局の検査官に聞くのが確実で間違いないだろうと判断し、電話で聞いたり直接訪ねたりしてアドバイスをいただきました。

そこでわかったことは

・乗用車で登録するのであれば新たに追加する座席にも強度の証明が必要。
そのための検査をクリアするのは個人ではほぼ不可能で現実的ではない
・貨物登録かキャンピング登録なら強度の証明は不要
・その場合、前向きか後ろ向きシートの場合はシートベルトが必須で、シートベルトに対しては強度の基準がある
・2017年7月25年以前に登録された車両であれば横向きシートが可能。横向きシートではシートベルトは不要
ということでした。
我が家のエルフUTは2000年式。一番現実的な方法は自作のシートを横向きで製作することでした。

ここで貨物登録の要件とキャンピング登録の要件を簡単に整理。(検査官から口答で聞いた内容を含みます)
エルフUTを例にし運転席より後ろの空間を幅が1600㎜、長さが3000㎜という前提で解説します。

●貨物登録の場合
・荷室の面積が運転席より後ろの乗車設備の面積より広いこと
・荷室と乗車設備の間は隔壁か仕切り棒などで乗員を保護すること
ここで注意しなければならないのが、横向きシートであっても座って前を向いた方向の空間は荷室ではなく乗車設備として面積計算されるということ。長さ3000㎜×幅1600㎜の荷室に長さ方向1600㎜の椅子を付けると1600㎜×1600㎜のエリアが乗車設備となり、残りの荷室エリアは1400㎜×1600㎜です。半分以上が乗車設備となってしまいます。
苦肉の策で、乗員の前方に仕切り棒をつければそれより前方は荷室になりませんか?と聞いたところ、その場合は棒ではなく壁で仕切るように言われました。そんな閉塞的すぎる空間に家族を閉じ込めての旅なんて楽しいわけありません。却下です。

●キャンピングの場合
・乗車定員の1/3以上の人数用の就寝設備を有すること(端数切捨て)→6人乗りなら2人分以上
・就寝設備は1人分あたり幅500㎜×長さ1800㎜以上の平らな床面を確保すること
・上水10L、排水10L以上のタンクを備えたシンクが必要
・他、コンロ等の調理設備が必要

これに沿って計画するとまず大前提の4人分の座席(最低1600㎜)をベッドと兼用すれば就寝設備の要件はクリアしやすそうです。
残りのエリアに調理設備を作るのは容易そうです。

もちろん要件はこんなにシンプルで少ないわけではありません。もっとわかりにくい言い回しでこまごましたことが書かれています。また、明確に数値で示されていない要件は、検査官によって判断も違ってくるので同じ車でも車検時の検査官によって合否はわかれる可能性もあるとのこと。
ただ、今回教えていただいた内容から貨物とキャンピングどちらの条件で構造変更をするかの方針が決まったのは良かったです。

1人、2人用のバンライフカーだったら広々した空間でもっと使い勝手の良いレイアウトがいろいろできそうですが我が家は単純に6人乗り化+キャンピング登録できればなんでも良いわけではありません。
我が家なりの求める条件があります。
ざっくりまとめると
・6人乗車
・5人で就寝可能
・自転車やキャンプ道具などを積むこともあるのでフラットで広い面積も確保したい
・車内でゆっくり過ごせる
という欲張りセットです。
となると、大型キャンピングカーのような空間がないエルフUTだといろいろなアレンジが効く様に対応するしかありません。ハイエース作りの時と同様、限られたスペースでいかに要求を満足させるかに頭を抱えるこの時間がたまらなく楽しいですね。
がんばります。


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